夏以後は旅行が多かったり鞭打ちで入院したりで、一度もパーティーを催す余裕がないまま、あっという間に秋が過ぎてしまいました。その間ホームページを通じて沢山の方からパーティーに参加したいというメールを頂いているので、やはり今年中にもう一度はパーティーを開くことにしました。 ただ横浜の骨董部屋は冬場は暖房の調子が悪く大勢のお客はできないので、前回のパイプ・セレモニーと同じく竹芝にある桐島ローランドのスタジオを借りることにしました。ここだと広くて横浜より人数を増やせるので会費はいつもの半分に抑えます。チャリティーのためのファンド・レージングであることは変りませんが、もう一つ、私の親友の韓国人作家・王秀英さんが日本語で書いた「角が立つ韓国人、丸く収める日本人」という面白い比較文化論の出版を祝い、この魅力的な女性と、これからブームになりそうな韓国の文化を皆様にご紹介するという目的もあります。 このスタジオにはキッチンがなくて料理はできないのですが、王さんが自宅で作った韓国宮廷料理を持参して下さいます。彼女は舞踊家でもあるので、韓国舞踊も少しご披露できるでしょう。それから私のトークや王さんとの掛け合いのトークもあります。そして皆様と自由に語り合いながら楽しい一夜を過ごしたいと思います。 お土産に王さんの著書を一冊ずつプレゼントさせて頂きますし、私の著書や旅土産などの福引きもあります。 椅子はないので立食になります。坐りたい方はご自分のクッションをご持参下さい。 もっと小人数でゆっくり座り込む落ち着いたパーティーの方がいいという方や、私の骨董コレクションを見たいという方は、今回はご要望に応えられませんので春までお待ち下さい。三月や四月に横浜でいつものようなディナー・パーティーを幾度か催すと思います。その頃なら同じマンションの中で安くお泊り頂ける場所もできるので、遠くからいらっしゃる方はその方がいいと思います。

とき：平成12年12月13日（水）午後6時―9時 ところ：港区海岸1-14-24、鈴江第3ビル（青いビル）4階　アンドロール（地図はこちら） 電話：5405-9485 交通：ゆりかもめ竹芝駅前、ＪＲ浜松町駅から徒歩五分 申し込み先：info@original-style.com（担当　込山） 　　・お名前・ご住所・お電話番号・メールアドレス・簡単な自己紹介をお書き添えください。 定員　30人（申し込み先着順） 会費　\10,000（予定） 特典　参加者全員に、桐島洋子より旅の土産物・健康グッズなどをプレゼントします。

なお、王秀英さんの本に私が寄せた前書きの一部をご参考までに、こちらに転載します。 「異文化を棲みこなした誇りたかき韓国のじゃじゃ馬」　　　　桐島洋子 　スヨン（秀英）と出会ってからもう25年になる。韓国に赴任 中の友人を訪ねてソウルに行ったとき、「面白い人がいるから紹 介するよ。同じ作家だから話が合うと思うんだ」と、連れて行か れたのが彼女のマンションで、なんとそのまま居候をきめこむこ とになってしまった。つまりそれほどたちどころに親しくなった ということである。 　仕事ばかりか、年齢も身長も体重も足のサイズも全く同じなの だから、彼女が日本に住むようになってからはドレスや靴のスワ ッピングでお洒落を二倍楽しむこともできる重宝なつきあいにな った。 　性格までは同じではないが、その違いがまた面白くて飽きるこ とがない。幸い男の好みもかなり違うが、もし同じだったら血の 雨が降ったか、逆に仲良く「妻妾同居」してしまったか、どちら に転んでも不思議はないような気がする。 　彼女がもしも男だったら、これはバッチリ私の好みだと思う。 マグマをたぎらせた活火山のように、情熱とスリルと神秘に富み、 エネルギーが溢れ、磐石の信念があり、地獄の底までも共に堕ち る覚悟なしには人を愛さない男だ。しかし残念ながら王秀英（ワ ンスヨン）は女に生まれてしまった。男なら英雄になる素質が、 女だと危険な「悪女」になる。 　高麗王の末裔という名家の令嬢でしかも大変な才色兼備で、順当 にいけば今頃は政財界の巨頭の奥方か何かに納まって然るべき人 なのに、そんなエスタブリッシュメント・コースからさっさとス ピンアウトしたこのじゃじゃ馬は、ソウルの延世大学在学中にまず 詩人として鮮烈にデビューした。 　かぐや姫のように求婚者が列をなすのには眼もくれず、ことも あろうに倍も年上の革命運動家の烈しい演説に惚れて押しかけ結婚をし、 一児の母になる。 　私もあまり人のことは言えないが、彼女はわざわざ苦労を追いかけて 向こう見ずに突っ走る困った女なのである。（後略）