愉しく遊びながら
ボランティア活動もしてみたい
欲張りな女性たちへの提案


椅子の画

ファンド・レージング・パーティー
ファンド・レイジング・バカンス
(終了)
2000.5.2毎日新聞、5.18毎日中学生新聞で紹介していただきました。
■ファンド・レージング・パーティー

 ファンド・レージングというのは資金集めということで、例えばアメリカでは大統領選挙が近づくと各候補者の支援者を募って運動資金を集めるための食事会があちこちで盛んに行われる。

 五百ドルの会費で実質二百ドルぐらいの食事にすれば、差し引き三百ドル、それが五百人集まれば十五万ドルもの資金が集まるわけで、候補者にとっては金銭的には勿論、精神的にも非常に頼もしい支援になる。

 選挙に限らず、アフリカ大洪水被災者救援とか、アンコールワット遺跡保護とか、何かにつけてパーティーが開かれ、たいてい有名な芸術家やスポーツ選手などが発起人としてホストやホステスを務める。

 立派な目的意識を大勢で共有することに加えて、スターと親しく食卓を囲むこともできるわけだから、普通より高い食事代を払う価値はあるといえるだろう。

 食事なんか要らないから差額の三百ドルだけ寄付する方が手っ取り早いという人もいるだろうし、それはそれで正しいのだが、楽しみながら世の中のためになることをしようという陽気なお祭り志向の方が、何事にも弾みがつきやすいし、人が集まって思いを結集するということ自体に大きな意味があると私は思う。

 というわけで、私もファンド・レージングのイベントをときどき催すことにした。

 いささか世間に名が出ているために、私のもとには始終さまざまな義捐金の要請がある。全部に応えていたらたちまち破産してしまうが、どうしても無視するには忍びない訴えには、せめて応援の気持ちを伝えるつもりで僅かでも送金することにしている。

 その度に、もっとお金があればと切実に思い、ファンド・レージング方式を試みてみようと思いついたのだ。

 勿論アメリカの大スターが出来ることとは何桁もスケールが違う。私のささやかな知名度だけで客を呼べるというほどの自惚れはないから、一生懸命自ら汗を流して、我が家ならではのおもてなしをする覚悟である。


 何分狭いマンションなので立食でも十二人が限度だろう。

 例えば三時ぐらいに集合して、お茶とお菓子と、自己紹介やオリエンテーション。それから私が骨董コレクションを一つ一つ解説しながらのハウス・ツアー。最も初期の手回し蓄音機でレトロなコンサート。ミニ・オークションやワイン・テースティングなどはどうだろう。ディナーはなるべくならちゃんとプロのシェフを呼んで腕を揮わせ、アンティークの食器も使いたい。

 しかしまだ試行錯誤の最中なので、いくらくらいの会費で、どの程度の内容にしたら適当なのか、どんなパーティーなら自分も参加したいか、読者のご意見を頂けたら嬉しい。
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■ファンド・レイジング・バカンス(2000年のお申込みは終了しました)

 これは原則として四十五歳以上の女性への呼びかけである.

 子育てを卒業して、さあ第二の人生をどう生きようかと考えているような方々に、日常生活から遠く離れて、できたら海外でゆっくりと休暇をとることをお勧めしたい。

 それも慌しくあちこち駆け巡るツアーではなく、一ヶ所に落ち着いてその土地の自然と文化に深く心身を浸すような海外体験である。

 その一つのプランとして、カナダのヴァンクーヴァーにある私の家に滞在するホームステイ・バカンスは如何だろうか。客用のベッドは五台しかないし、ダイニング・テーブルは六人用なので、ツアーの定員は五人ということになる。

 朝日が溢れるテラスで朝食のあと、私が愛するさまざまな散歩コースを歩きながら森で瞑想や気功をしたり、海辺でお弁当を開いたりバーベキューをしたり、あるいはカジュアルな店で軽く食べたりの昼食。

 午後は私は家で自分の時間を過ごし、客は各自観光とか買い物とかゴルフとか自由行動。夕方からまた私が加わって選りすぐりのレストランへ。有能な主婦も休暇の間くらいは台所など忘れた方がいい。

 フランス、中国、イタリア、日本、ロシア、インド、メキシコというように毎晩国を変えて食卓の世界旅行を堪能して頂こう。でも、外国の市場で買い物をして自分で料理するのも愉しい経験だから、何回かは家で食べるのもいいだろう。

 なお、我が家にはメイドなどいないので、各自のベッド・メイキング、部屋の掃除、洗濯などはセルフ・サービスである。

 私は車を持たず歩け歩けの生活だが、我が家の前がバス停で交通の便はいいし、期間中ステーション・ワゴンで観光や送り迎えをアルバイトでしてくれる友人も確保してあるので不自由はない。

 これもどのくらいの費用でどんな旅ならいいか、皆様のご意見やご希望を伺って参考にしたい。
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 ただ、折角のバカンスに生活の質は落としたくないし、ファンドレージングの収益もできるだけ多くしたいので、あまり安い会費では効率が悪い。旅行社のツアーを見るとピンからキリまでの幅がかなり大きいが、どちらかといえばそのピンに属する価格設定が望ましい。


 倹約旅行をお望みの方は普通の格安パッケージ・ツア ーをお選びになることをお勧めする。信じられないほど安いツアーがいくらでもあるご時世だ。

 くれぐれも、私が旅行業を始めたなどと誤解なさらないようにお願いする。ボランティア基金作りという目的もさることながら、成熟した女性たちが出会い、豊かな会話や体験やボランティア精神を分かち合うことによって、人生の第二ステージのテーマや仲間を獲得して下さることこそが、私が最も望むことなのである。

 ただお金を作るだけなら、人付き合いなどしないで仕事に励む方が余程効率がいい。しかし一人で頑張るより、どんどん仲間を巻きこんで楽しみながらボランティアの輪を広げる方が、ゆとりの林住期にふさわしいと思う。

 とはいいながら、やはりなかなか実行はできないもので、何回か試みた後は休止状態だったが、幸か不幸か昨秋の事故による鞭打ち症が長引き、あまり仕事はできないので、その間はせめて遊びがてらのボランティアに励もうかと思い立ったのだ。無理はしない主義なので、またいずれパタンと休止してしまうかもしれない。

  ただ、桐島洋子のことなど何も知らない方や、一面識もない方に、突然我が家にお泊まり頂くのはちょっと怖いので、私の本の読者で、また一度は横浜のパーティーに参加したことのある方に限ることにする。近く簡単なパーティを催すので、ホームステイに関心がおありの方をはじめ、どなたでもお気楽にどうぞ。

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