*** 生霊体験 ***

ジュンコさんが仕事仲間でプレイボーイのSくんと飲んだあと、生霊に乗り移られてしまったという。
「Sくんてね、もう、ほーんとに次から次へと彼女つくったりして、とーんでもないオトコなのよねー」と彼女がいうこともうなずけるほど、Sくんはハンサムで頭の回転が速い、一見キレるオトコなのだ。

終電だからといってSくんは帰宅して、ジュンコさんだけが会社に戻った。
すると突然、吐き気がしてきて、「酒に強いのにおかしいなぁ」と思ったとたん、ほかの人が自分のなかに入ってきてしまったような気がしたという。
「背中にずーんとなにかが乗っかったような感じで、あきらかに『憑いちゃった!』ってわかったのよ!」
残業していたビジネス・パートナーに「Iさん(霊能者)に電話して」と言い、それからはまるでエクソシストのような体験をしたという。

「それがねー、生霊がふたり入っちゃってたのよぉ。Iさんのところに言って話してるとね、片方の女の人はめちゃくちゃ怒ってて、もうひとりはとっても悲しいって思ってるの。その人たちの気持ちになっちゃうんだけれど、自分は離れたところにいるの」

肝心のSくんはそんなこととは露知らず、爆睡していた。
IさんはそんなSくんの生霊を呼び出して(!)、彼女についた生霊たちと対話させたのだという。

「ひとりはね、どうも妊娠してたらしいの。Sくんには言えないって思ってみたいなんだけど、それで私が気持ち悪くなったのよねー」

生霊払いは3時間くらいかかり、みな納得してそれぞれの元に帰ったのだそうだ。
「考えてみるとさぁ、死霊よりも生霊のほうが怖くないー?」

うーん・・・ 生霊になるほど、オトコに怨恨を抱く性格の女って、確かに怖い。

しっかし。
私のまわりって、なんでこんなにオカルトチックな体験者が多いの?
やはり、類は類を呼ぶということなのかしら。


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